FRPボディのキャンピングカーへの
ミリ波センサー取付事例|穴あけ不要の施工
FRPボディへの穴あけなし・両面テープ固定でミリ波センサーを取り付けた施工事例。バックランプからの電源取得・配線の隠蔽処理・コーキング仕上げ・センサー感度設定まで実務手順を解説します。
施工対象のキャンピングカー ── FRPボディのため穴あけ加工なし・両面テープ固定で施工
施工概要
インジケーター:ナビ裏オプションカプラから取得
FRPボディへの取付で最初に判断すること
キャンピングカーのボディ素材がFRPの場合、穴あけ加工はボディ構造に影響するリスクがあるため原則避けることが実務標準です。
今回は既設のバックカメラ横のスペースを活用し、ミリ波センサーを両面テープで固定する方法を選択しました。
FRP面への両面テープ接着は、脱脂処理の徹底と接着強度の確認が耐久性を左右する最重要工程です。
施工の実務フロー
- センサー固定 FRP面をIPAで脱脂→両面テープで仮固定→24時間養生後に本固定——接着後に引っ張りテストを実施し、脱落しないことを確認してから配線作業に移る。センサー四周の側面にコーキング材を充填して防水補強と固定力の向上を両立させる。
- 配線隠蔽 天井と背面の継ぎ目カバーを外し、その裏側に配線を通す——外観を損なわないために、既存のモール・カバー類を最大限活用する。側面と背面の継ぎ目にはモールを新設し、配線を収めた後コーキングで防水処理を施す。
- 電源① センサー電源はバックランプ配線から分岐(リバース連動が必須)——後退時のみセンサーが作動する仕様とするため、バックランプ信号線から分岐する。分岐後にヒューズを直近に配置し、既存回路への過負荷を防ぐ。配線をシャーシに沿わせ、グロメットから車内に引き込む。
- 電源② インジケーター電源はナビ裏オプションカプラから取得——ACC連動でインジケーターが常時使用できる環境を確保。オプションカプラの空きピンを確認し、定格電流を超えないことをサービスマニュアルで確認してから接続する。
- センサー設定 キャンピングカーの車高・後端形状に合わせてセンサーを上向きに調整——標準設定では地面への反射を拾いやすい。今回はセンサーを若干上向きに調整し、感度パターン2(中間設定)を選択。後退シミュレーションで誤検知と本検知の両方を確認してから設定を固定した。
重要なポイントは3点です。①施工前の脱脂処理(IPA拭き→完全乾燥)、②FRP・塗装面対応の高強度両面テープ選定(3M VHBシリーズ等、引張強度10N/cm²以上が目安)、③コーキングによる側面補強(ウレタン系または変成シリコン系コーキング材を使用)。
施工後は24時間の養生期間を設けてから引っ張りテストを実施し、脱落しないことを記録してから配線作業に移ることが実務標準です。なお、高圧洗車・直射日光・低温環境はテープの接着力に影響するため、定期的な点検を推奨します。
同様のご検討をされている方へ
キャンピングカーへの後方確認・接近検知システムの取付は、ボディ素材(FRP・アルミ・スチール)によって施工方法が大きく異なります。
穴あけ不要の取付方法でも、脱脂処理・接着剤選定・コーキング補強・センサー設定まで適切に施工することで長期安定稼働が実現します。
SVAでは特殊車両・キャンピングカーへの施工実績を持つ公認パートナーが対応します。
FRPボディへの施工実績あり|SVA公認パートナー
出典:労働安全衛生規則§151条の14(2024年改正)/JASO規格(日本自動車技術会)/各メーカー設置指針
※センサー感度設定・適合ボディ素材の詳細は装置の取付規定をご確認ください。