ラフタークレーンへのズームカメラ導入事例
── 建設会社様(兵庫県神戸市)
兵庫県神戸市の建設会社様・25tラフタークレーンへクレーン用ズームカメラを導入。磁石による簡易取付でブーム先端の視認性を大幅に向上させた施工事例をご紹介します。
ブーム先端部へのカメラ取付 ── 赤丸が設置箇所(兵庫県神戸市)
導入概要
導入の背景
ラフタークレーンの作業では、ブーム先端・フック周辺の視認性がオペレーターの判断精度を直接左右します。
地上からの目視確認には高揚程・狭所・逆光といった限界があり、特に玉掛け作業中の死角による接触・衝突リスクが現場の課題でした。
クレーン用ズームカメラの導入により、キャビン内モニターでブーム先端をリアルタイムに拡大確認しながら作業できる環境を実現しました。
施工のポイント
- 取付位置 ブーム先端部への設置でフック周辺の視野を最大化——カメラをブーム先端に近い位置に設置することで、玉掛け作業時のフック・吊り荷の状況をズーム機能で詳細確認できる。設置前に旋回・起伏の全可動域でカメラ本体が干渉しないことを実機確認してから固定する。
- 磁石固定 取付面の油脂・錆をワイヤーブラシで除去してから吸着させる——磁石の吸着力は取付面の清浄度に直結する。施工後に上下左右への引っ張りテストを実施し、走行・旋回時の振動で位置ズレがないことを動作確認で記録する。車両によっては磁石取付が困難な場合があるため、事前にデモ機での取付確認を推奨。
- 無線通信 電波経路はブーム全可動域で映像安定を実測確認する——金属ブームが無線電波を遮蔽するケースがある。送受信機の位置は実際にブームを伸縮・旋回させながら映像が安定する配置を確認。映像遅延が100msを超える場合は送受信機の位置を再調整し、安定位置を施工票に記録する。
- モニター配置 オペレーターの視線移動が最小になる位置にキャビンモニターを設置——目線から上下15°・左右30°以内が実務標準。既設の操作パネル・前方視界を妨げない位置を優先し、振動対策ブラケットで固定後に締結トルクを施工票に記録する。
- 電源 キー連動補機回路から専用ヒューズを介して独立分岐——作業灯回路またはメーター照明系統からの分岐が実務標準。エンジン稼働中の末端電圧を実測し、装置の動作電圧範囲内(多くはDC10〜32V)であることを確認して施工票に数値を記録する。
施工後は必ず①上下左右への引っ張りテスト、②エンジン始動後の振動確認、③ブーム全可動域での動作確認を実施し、異常がないことを写真付き施工票に記録してください。
定期点検時にも磁石吸着力と取付面の状態(錆・油汚れ)を確認することが長期安定稼働の要件です。車両によっては磁石取付が困難な場合もあるため、導入前にデモ機でのお試しを強く推奨します(JASO規格・メーカー設置指針参照)。
同様のご検討をされている方へ
クレーン作業における視認性の向上は、事故防止と作業効率の両立に直結します。
ブーム形状・揚程・作業環境によって最適なカメラ設置位置・送受信機配置・モニター位置は異なります。
SVAでは現場条件のヒアリングから施工・動作確認まで一貫してサポートします。
クレーン・特殊車両への取付実績多数|SVA公認パートナー
出典:労働安全衛生規則§151条の14(2024年改正)/JASO規格(日本自動車技術会)/各メーカー設置指針
※設置基準・義務範囲の最新内容は所轄の労働局にご確認ください。