大型トラックへのLEDマーカーランプ18個取付事例
── ギボシ加工で車検時に自分で脱着
大型トラックへのLEDマーカーランプ18個同時取付。「車検時に自分で外せるようにしたい」というお客様のご要望に応え、全結線をギボシ加工で仕上げた施工事例をご紹介します。
施工対象車両 ── 大型トラック(UDトラックス クオン)
施工概要
「車検時に自分で外せる」を実現するギボシ加工
今回のご依頼の核心は「マーカーランプを車検時に自分で脱着できるようにしたい」というご要望でした。
通常の直結・ハンダ接続では脱着のたびに配線を切断する必要があり、繰り返しによる断線・抵抗増大のリスクが高まります。
全18個の結線をギボシ端子加工で統一することで、工具不要の脱着と接続品質の維持を両立しました。
18個同時施工の実務チェックポイント
- ギボシ加工 全結線をギボシ端子で統一し脱着性を確保——ギボシ端子は圧着後にスリーブを被せてオス・メスを正しく組み合わせる。接続後に軽く引っ張りテストを実施し、抜けないことを確認。屋外・水かかり環境では防水ギボシ端子(IP67対応品)を選定するか、通常ギボシに熱収縮チューブ+防水グリスの二重処理を施す。
- 電源系統 18個の合計消費電流を計算してヒューズ容量を選定——LED1個あたりの消費電流を仕様書で確認し、18個の合算値に1.5倍の余裕を持たせたヒューズを電源直近に配置する。24V系では電流値は12V系の半分になるが、配線長による電圧降下(許容:±10%以内)は別途実測して記録する。
- アース マーカーランプのアースは共通1点取りではなく、グループごとに分散接続——18個を1点のアースに集中させると接触抵抗が上昇し、輝度ムラや点滅の原因になる。前・中・後の3グループに分け、各グループのアースを近傍フレームの金属素地(塗装除去済み)に歯付き座金で締結する。
- ノイズ対策 ノイズ対策済み製品でも電源線にフェライトコアを追加すると万全——エンジン・オルタネーターの近傍配線では誘導ノイズが映像系電装品に混入するケースがある。マーカーランプの電源線を映像・通信系配線から50mm以上離して敷設し、交差は直角交差とする。
- 点灯確認 エンジン始動後に全18個の点灯・輝度ムラ・チラツキを目視確認——昼間の輝度確認に加え、エンジン稼働中のオルタネーター充電時(電圧28V前後)でも安定点灯することを確認して施工票に記録する。
道路運送車両の保安基準では、側方灯・車幅灯の色(赤・白・橙)・取付高さ・視認角度に基準が設けられています。後付けマーカーランプが既設灯火の視認性を妨げない位置にあること、保安基準で定められた色・輝度範囲内であることが基本条件です。
確実な適合判断は事前に所轄の運輸支局または指定整備工場に確認することを推奨します。今回のようにギボシ加工で脱着可能にしておけば、車検前の一時取り外しにも対応できます(道路運送車両の保安基準参照)。
まとめ:お客様の要望を施工に落とし込む力が品質を決める
「車検時に自分で外せるようにしたい」というシンプルなご要望を、全18個のギボシ加工統一という施工設計に落とし込むことが今回の仕事の本質でした。
要望をヒアリングし、適切な施工方法を提案して記録に残す——この循環が手戻りゼロとお客様満足の両立を実現します。
大型トラック・特殊車両への電装施工実績多数|SVA公認パートナー
出典:道路運送車両の保安基準(国土交通省)/JASO規格(日本自動車技術会)
※マーカーランプの車検適合基準の最終確認は所轄の運輸支局または指定整備工場にてご確認ください。