ホイールローダーへの作業用カメラ取付事例
── ZW30-5B 12V系・ヘッドガード設置の施工記録
ホイールローダー(ZW30-5B・12V系)への作業用カメラ取付を実施しました。
ヘッドガード上部への固定・12V系からの電源取得・配線処理まで、建設機械特有の振動環境と屋外使用を前提とした施工ポイントを整備士目線で解説します。
| 対象車両 | ホイールローダー ZW30-5B(クボタ系・12V) |
|---|---|
| 施工内容 | 作業用カメラ新規取付(後方・周辺確認用) |
| カメラ取付位置 | ヘッドガード上部・後方向け(赤丸箇所) |
| 電源系統 | 12V系(車両電装より取得) |
| 取付方法 | ブラケット固定(ボルト締め) |
| 防水処理 | コネクタ部 二重防水処理(IP67相当) |
| 想定環境 | 屋外・土埃・高圧洗車・振動の多い建設現場 |
取付位置の選定 ── ヘッドガード上部を選んだ理由
ホイールローダーはバケット作業中に機体が大きくピッチング(前後揺れ)します。カメラ取付位置は振動の節(ノード)に近く、かつ後方視野を最大化できる位置として、ヘッドガード上部・後方向けを選定しました。
運転者の頭上に位置するため視線を遮らず、泥・粉塵の直撃も比較的少ない点も選定理由のひとつです。取付前に実機でヘッドガードの肉厚・溶接ビードの位置を確認し、ブラケット締結に十分な強度があることを検証しています。
電源取得と配線処理
ZW30-5Bは12V系のため、建設機械によくある24V系への降圧対応が不要です。電源はキースイッチ連動のACC系統より取得し、エンジンOFF時にカメラも自動的にOFFになるよう設計しています。
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電源確認:キースイッチON時に12V±0.5Vの実電圧をテスターで計測
接続前に電圧降下を確認。配線径は0.5 sq以上を選定し、許容電流に余裕を持たせる。 -
ヒューズ:カメラ直近に3A以下のミニ平型ヒューズを設置
建設機械は振動による配線摩耗・短絡リスクが高いため、過電流保護は必須。 -
配線固定:コルゲートチューブ+インシュロック(UV耐久品)でシャーシへ固定
固定ステップ間隔は ≤ 200 mm。可動部・熱源(マフラー周辺)から十分離すこと。 -
コネクタ防水:防水グリス+熱収縮チューブによる二重処理(IP67相当)
屋外・高圧洗車環境を想定。コネクタ露出部は全箇所処理し、取付ネジ穴にも防錆シーラントを充填。
施工のポイントまとめ
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取付:ブラケット+スプリングワッシャーによるボルト締め固定
両面テープは建設機械の振動環境では不可。ヘッドガード肉厚・溶接部を事前確認し、締結トルクを守って固定する。 -
電源:12V ACC連動系統より取得・3Aヒューズ直近設置
降圧コンバーター不要。エンジン連動でカメラのON/OFFが自動化される。 -
配線:コルゲートチューブ保護+固定ステップ ≤ 200 mm
可動部・熱源を避けてルーティング。振動による被膜摩耗を防ぐ。 -
防水:コネクタ全箇所 IP67相当の二重防水処理
高圧洗車・雨天・土埃を想定。取付ネジ穴への防錆シーラント充填も忘れずに。 -
画角調整:実車後退・旋回操作中にモニター映像を確認して最終固定
バケット上げ状態での死角・後方地面の映り方をオペレーターと一緒に確認してから締結する。
同様のご検討をされている方へ:建設機械へのカメラ取付は振動・防水・電源の3要件を同時に満たす施工設計が必要です。車種・作業環境によって最適な取付方法・カメラ選定は異なります。SVAでは現場ヒアリングから取付施工・動作確認まで全国の公認パートナーが対応します。
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